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百々眼〜カオス〜
※チラシをクリックすると拡大したものが見られます。
無断転載はしないで下さい。

百々眼/チラシ表  百々眼/チラシ裏

舞台写真は【コチラ】から(2010年舞台写真)

あらすじ

ここは九十九国(つくものくに)。
西の富国との戦争に勝利した民衆は歓喜に酔いしれていた。しかし、戦地では多くの犠牲者が出て、故郷へ帰れる兵士は半数以下。
幼子を抱え夫を亡くした戦争未亡人たちは、生きる術がなく自殺を図ろうとするものが相次いだ。
戦地でたくさんの仲間を失い、地獄の体験をしたのものの、九死に一生を得た白(はく)は、「死んだら終わりだ。どんなことをしても生き抜いてやる」と決めた。

白は、自分と同じケガレと呼ばれる最下位層の兵士ゴンと共に帰国。
ゴンは白を兄貴と言って慕っている。貧困に喘ぎ、夫が戦死して路頭に迷うケガレ出身の親子を集め、百鬼山に根城を構えて、盗賊集団を作る。

ある日、百鬼山の山中で、白は身分の高そうな行き倒れの女『鏡華』を拾う。
いずれ金づるになることを見越して・・・

戦争に勝って、富国の鉱山から採取した金を乗せ九十九国に向かった船が沈没。
民は不安にかられ、未来の‘時のお告げ’を伝える那阿鼻(なあび)を頼りにするようになる。
時のお告げなど馬鹿馬鹿しいと思っていた白だが、鏡華から「百々眼(どどめ)」という過去も未来も見ることができる人間が、
昔この九十九国の王の臣下として存在したことを聞き、那阿鼻がその百々眼か否かを確かめに行く。

那阿鼻が百々眼であることを確信した白は、その眼を手に入れるために那阿鼻を殺害するが、那阿鼻の抵抗に遭い、不完全な百々眼しか手に入れることが出来なかった。
百々眼は、眠りに落ちた瞬間だけ未来の予見を見ることが出来るが、白の手に入れた百々眼は不完全のため、見れるのは写真のような静止画像のみ。
それでも、百々眼を手に入れたことで盗人家業も順調、鏡華が王の娘であることもわかり、鏡華を我が物にしようと企てるが、鏡華は父への憎悪から城を飛び出してきた経緯があり、極度な男性不信だった。
鏡華は、父である王が、家族を全く省みず国政のみに専念したため、母は気狂いになり、その事実を隠すために座敷牢に閉じ込められて死んだと思い込んでいた。

ある日、鏡華の王への憎しみの理由を知った白は、百々眼を利用して、自分が王家に入り込む計画を企て実行に移す。
走り出した暴走列車は止まれない。やがて―


人はなぜ人と争い命を奪うのか― 憎しみの連鎖を断ち切らない限り、永遠に憎悪は受け継がれていく。
人が‘鬼’と化すのはなぜか?

この作品は、人間の中に内在する‘鬼’について掘り下げ、現代に蔓延する問題とリンクさせながら創作した作品で、8月下旬に上演するナガノオープンエアシアター(長野市における野外劇)との二部作構成となっています!

一本観ても面白い、二本続けて観るとより面白い!!

夢幻初の二部作、現代社会に取り巻く問題を見据えて創造する夢幻流パラレルワールド。

笑いあり、感動あり、涙あり―
今回はかなり辛口となりますが、皆様の心に響く舞台を造り上げていく所存です。

キャスト紹介

塚田健太郎 青木由里 坂本真由美 金枝弘子

鈴木一衣 坂西佑香 町田尚規 狩野啓子 小林奈津子 牧美花 佐藤真衣 佛円結希 小林ひかり 宮内友也 石田美優

〜特別出演〜 中村利通(劇団空素) 青木賢治 

スタッフ紹介

作・演出 青木由里/音楽 森雄太/衣装 北村幸子/音響・照明 NAGANO CLUB JUNK BOX
大道具・小道具・広報 劇空間夢幻工房/写真撮影 有賀Billy偉紘 那波智彦 丸山毅/制作 金枝弘子

後援

長野県教育委員会・長野市教育委員会・信濃毎日新聞社・毎日新聞長野支局・朝日新聞長野総局・読売新聞長野支局
週刊長野新聞社・長野市民新聞社・SBC信越放送・NBS長野放送・株式会社テレビ信州・abn長野朝日放送
INC長野ケーブルテレビ・FM長野・FMぜんこうじ



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