劇団夢幻工房オフィシャルサイト |
奇想 真田十勇士~霧か霞か 霞か雲か~
舞台概要
~漆黒の闇に浮かび上がる野外舞台~日常空間が非日常の世界に変貌する!
この長野の地で凄い舞台を生み出そうと
日夜挑んでいるのが『夢幻工房』である―
総勢100名余りのキャスト・スタッフが
渾身の力で作り上げる
第16回目となる今回の舞台は…
下剋上が横行する戦国時代末期
大阪夏の陣で散った
真田十勇士の説話を元に
天涯孤独の伊賀忍・霧隠才蔵を軸として
影の存在(草の者)の生き様を描く―
笑いと涙のパワフルエンターテイメント!
キャスト
~ 劇空間夢幻工房 団員 ~ 青木 賢治/坂本 真由美/村松 沙理亜/ 伊藤 祐馬/菊池 侑希/高野 愛里/曲尾 実優/ 滝澤 光輝/滝澤 勇輝/中根 息吹/滝澤 愛佳 ~ 一般出演 ~ 荒井 七海/池田 伸/小田切 桂一/加藤 亜紀歩/久保田 夏実/ 雲野 天稀/黒崎 勉/黒田 早紀/滝澤 里香/塚田 聡志/ 服部 敦樹/服部 絢南/服部 結南/保谷 来瑠未/洞上 涼/ 堀崎 優季/前沢 歩花/眞関 佳鈴/三木 俊幸/八柳 まごいち |
~特別出演~ 清水 まなぶ(シンガーソングライター)/ 松本 恭子(ことたま座)/窪田 裕子(ことたま座)/いけだ はるひこ(劇団ねじ式)/ クランシー 京子(演劇実験室カフェシアター) /クリス・クランシー(演劇実験室カフェシアター) / 大久保 学(演劇裁縫室ミシン) /島村 哲平(演劇集団NAI主宰)/山﨑 到子(演劇企画集団 0 Gravity)/ 岩間 健児/町田 尚規/和田 裕美子/伊東 昌恒/杉本 文江/高松 泰彰/アンソニー |
【生演奏】 バイオリン : 牧 美花 / フルート : 徳嵩 佐奈恵 / ベースギター : 石田 多美子 / パーカッション : 宮澤 康雄/ 竹笛:後藤 剛史/シンセサイザー:中村 ひろ子 |
【声楽隊】 miyu* / 和田 久美/ 塚田 美樹 |
スタッフ
脚本・演出 | 青木 由里 (日本演出者協会会員) |
作曲 | 夢幻音楽プロジェクト(プロジェクトリーダー/メンター) |
ダンス振付 | 青木 淳 |
殺陣振付 | 青木 賢治 |
衣装 | 北村 幸子 |
衣装デザイン | 福村 美加 |
舞台美術 | 君島 しょうたろう / 佐藤 真也 |
舞台設営・照明・音響 | 株式会社 長野三光 |
パンフレット製作 | 第一企画株式会社 |
大道具・小道具・広報 | NPO法人 劇空間 夢幻工房 |
制作 | 青木 賢治 |
後援
長野県 / 長野県教育委員会 / 長野市 / 長野市教育委員会 / 小布施町 / 小布施町教育委員会 / 須坂市 / 須坂市教育委員会 / 一般財団法人 長野市文化芸術振興財団 / 信濃毎日新聞社 / 毎日新聞 長野支局 / 朝日新聞 長野総局 / 読売新聞 長野支局 / 週刊長野新聞社 / 長野市民新聞社 / SBC 信越放送 / NBS 長野放送 / TSB テレビ信州 / abn 長野朝日放送 / INC 長野ケーブルテレビ / 須高ケーブルテレビ / FM長野 / FMぜんこうじ【あらすじ】
下剋上が横行する戦国時代末期、大阪夏の陣で散った真田十勇士の説話を元に天涯孤独の伊賀忍・雲隠才蔵を軸として影の存在(草の者)の生き様を描いた作品。
関ヶ原の合戦を遡ること数年前、伊賀流の忍びだった霧隠才蔵は、己の術を極めるべく伊賀を抜け忍するが「抜け忍は死罪」という厳しい掟があり逃亡生活を余儀なくされる。そんなある日、才蔵は甲賀流の忍び猿飛佐助と出会う。佐助の師匠・戸沢白雲斉に弟子入りした才蔵は、佐助の主君・真田昌幸に仕えるようになる。佐助は著名な戦国武将の遺児だった。真田家は関ヶ原の戦い時に、義を貫くべく父兄弟が敵味方に分かれ参戦。西軍・石田三成が敗れ、東軍の徳川家康が全国を統一する。西軍に加担した真田昌幸・幸村親子は高野山の九度山に流罪となる。
それから約10年後、昌幸は失意のうちに他界し、残された幸村と十勇士は、先の見えない不安を抱える日々を過ごす。 一方、才蔵の行方を探す伊賀のくノ一・初夏と、伊賀流の当主・服部半蔵の目的は、殺しではなく、才蔵を伊賀へ連れ戻すこと。実は、才蔵の出生には重大な秘密が隠されていた…
才蔵の出生の秘密とは何か――
幸村と真田十勇士は、豊臣方から大阪城へ呼び寄せられ、大阪冬の陣・夏の陣の戦いの出陣。最後の決戦で幸村と十勇士たちは次々と戦士していく。その傍らで才蔵は、父と思わしき武将と対決することになり、そして…
※尚、徳川家康公の家臣・本多忠勝公は、史実上、大阪の陣以前に病死していますが、今回はフィクション上のキャラクターとして登場させました。
【真田十勇士について】
真田十勇士は実在の集団ではなく、江戸中期に書かれた物語「真田三代記」(注1)をベースに、明治末から大正にかけて出版された「立川文庫」(注2)により創作された架空の集団。
十勇士中の殆どは「真田三代記」に書かれている人物がモデルになっているようだが、一番人気の猿飛佐助のモデルと思しき人物は「真田三代記」には登場しない。十勇士の設定には真田氏との関係を匂わすものが多い。
注1:真田三代記
作者は不詳。江戸中期に成立した歴史物語。
物語の流れは史実に沿っているが、大坂の陣で幸村は討死せず、嫡子・大助や盟友・後藤又兵衛と共に豊臣秀頼を奉じて薩摩へ至り、島津家を頼ったという筋書きとなっている。この物語は幸村が病死し、秀頼も幸村の後を追うように病死したところで幕切れとなる。
注2:立川文庫
明治44年(1911)に大阪の立川文明堂から出版された物語・戦記・史伝などを扱った少年向けの文庫本。
大正13年(1924)に出版を打ち切るまでに200編ほど刊行されている。大阪という土地柄からか、幸村関係のものは特に人気が高く、第5編「知謀 真田幸村」・第40編「真田三勇士 忍術名人 猿飛佐助」・第55編「真田三勇士 忍術名人 霧隠才蔵」・第60編「真田家豪傑 三好清海入道」など数多く出版された。
【真田幸村 年表】
[武田信玄の臣下時代]
●1567年 (1歳)
武田信玄の家臣で後の信濃国上田城主、武藤喜兵衛昌幸(真田昌幸)の次男として生まれ、甲斐国古府中で過ごす。
●1575年 (9歳)
長篠の戦で武田勝頼勢が織田・徳川軍に大敗し、叔父2人が戦死。昌幸が家督を継ぎ信濃国上田に移る。
[織田信長の臣下時代]
●1582年 (16歳)
武田勝頼が織田・徳川軍に追われ自害。天目山の戦で武田家が滅亡。織田信長に降り本領を安堵されるが、本能寺の変で信長が死亡し、後ろ盾を失ない北条氏直に下る。
[上杉景勝の臣下時代]
●1585 (19歳)
北条家と徳川家が結ぶ際、真田の領土である上野国沼田を北条家に返すよう徳川家康から命令されたことに昌幸は不満を持ち、越後国の上杉景勝を頼り配下に。幸村は人質として上杉家で過ごす。
[豊臣秀吉の臣下時代]
●1585年 (19歳)
主家を豊臣家に替え、幸村は豊臣秀吉の元で過ごす。
●1590年 (24歳)
秀吉の小田原城攻めに前田利家の与力として従軍し、功をたてる。
●1591年 (25歳)
幸村は大谷吉継の娘と結婚。秀吉から豊臣姓を許される。
●1592年 (26歳)
兄・信幸が伊豆守、幸村が左衛門佐に任ぜられる。
[徳川家康の臣下時代]
●1598年 (32歳)
秀吉の死後、徳川家康に従う。
[犬伏の別れ(※)]
●1600年 (34歳)
・徳川家康の会津征伐軍に加わったが、石田三成挙兵の報せに、父昌幸とともに幸村は西軍につき、兄の真田信之は東軍についた。
・関ヶ原の戦の折、中山道を進んできた徳川秀忠軍を上田城で足止めをさせ、戦に参加させなかった。
・合戦後、東軍についた兄真田信之の嘆願により、昌幸と信幸は高野山への謹慎だけで免れ、その後、紀伊国九度山へ移される。
[高野山~九度山での幽閉生活](1600年12月~1614年10月まで)
●1601年 (35歳)
長男、大助(真田幸昌)誕生。
●1611年 (45歳)
父・昌幸、配流先の九度山で病死。本領の真田長谷寺に葬られる。
[大坂の冬の陣・夏の陣]
●1614年 (48歳)
・大坂冬の陣では豊臣秀頼の要請を受け、長男大助とともに蟄居先の九度山を抜け出し大坂城に入城。
・幸村は、長宗我部盛親・後藤又兵衛・毛利勝永・明石全登と共に、大坂城五人衆と呼ばれた。
・幸村は城外に討って出る作戦を主張するが容れられず、小幡景憲の主張する籠城策がとられる。
・大坂城の弱点玉造口に真田丸(出城)を築き、徳川方の前田利常、井伊直孝、松平忠直らに勝利するが、大筒攻撃に脅えた大坂方が徳川方と和睦をして終戦。
●1615年6月3日 (49歳)
大坂夏の陣では、家康も自害を覚悟するほど深く攻め込んだものの、追い詰められて自害。(享年49歳)
※犬伏の別れ
関ヶ原の戦いにおいて、真田信幸は東軍(正室小松姫が徳川四天王のひとり・本多忠勝の娘)につく。一方、真田昌幸は徳川家康を快く思わずに西軍豊臣方につき、真田信繁も追従。どちらが勝っても真田家を存続させるための戦術だった。この決め事は下野国犬伏の地の新町薬師堂で行われたため「犬伏の別れ」と言われる。
【参考文献】
『真田幸隆』江宮 隆之/著 学研M文庫
『真田昌幸』江宮 隆之/著 学研M文庫
『真田幸村』江宮 隆之/著 学研M文庫
『真田密伝』鈴木 輝一郎/著 角川春樹事務所
『真田忍侠記(上/下)』津本 陽/著 講談社文庫
『くノ一忍法帖』山田 風太郎/著 講談社ノベルズスペシャル
『忍・真田幻妖伝』朝松 健/著 (ノン・ノベル)祥伝社
『霧隠れ雲隠れ―スーパー忍者小説・真田十勇士』三田 誠広/著 廣済堂出版
『イラスト図解 忍者』川上 仁一/著 日東書院本社
『ヒノイチ!真田幸村忍群伝』三日木 人/著 風詠社
『影法師夢幻』米村 圭伍/著 (株)集英社
『武士の紋章』池波 正太郎/著 新人物往来社
『日本のまつろわぬ民』水澤 龍樹/著 新人物往来社
『おれは清海入道』東郷 隆/著 (株)集英社
『剣の道 忍の掟 (信州歴史時代小説傑作集 第 3巻)』しなのき書房/編 しなのき書房
『城と姫 泣ける戦国秘話』楠戸 義昭/著 新人物往来社
その他 インターネットより資料多数
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