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虎/チラシ表  虎/チラシ裏

舞台写真は【コチラ】から(2008年舞台写真)

あらすじ

ここは、うるわしの国。
天災・飢饉で貧しさに喘ぐ国民に、国の首脳陣は「西の大陸にユートピア建設を!」と吹聴し、甘い言葉で誘惑する。
大国メリケンは、うるわしの国が大国になることを恐れ「ユートピア建設計画を中止せよ。さもなくばセキーユの輸出を凍結する」と最後通牒を通告して来た。
これを受け「大国メリケンとの開戦やむなし」と判断した首脳陣は、国民の士気高揚のために、言葉を巧みに利用し、民の心を掴む作戦に出る。
 虎の異名を持つ≪祈堂≫を主軸に、祈堂の妻≪陽向≫や板画家《蛮星》・踊り子≪三日月≫らが絡み、戦争と言う逃れられない渦に巻き込まれた人間たちの愛と葛藤を描いていく。生死の狭間で人々は『何を思い』『何を選んで』いくのか?
 遂に戦争の火蓋は切って落とされた。しかし大国との差は歴然、やがて敗戦への道を辿っていくことになり―

統帥者やそれを取り巻く人々、板画の道を貫く男、慰安婦になった女たち、自由を追い求める人々、貧困に苦しむ人々が絡み合い、『愛』『命』『言葉』というキーワードが浮かび上がります。
現代社会に取り巻く問題を見据えて創造する夢幻流パラレルワールド。笑いあり、感動あり、そしてちょっぴりピリリと辛い、パワフルで心に響く舞台を造り上げて参ります。

舞台製作までの過程

現代は、日本がアメリカと戦争をしたことすら知らない若者も存在します。
僅か62年前に起きた、人類史上最も悲惨で最も大勢の死者を出した世界規模の戦争であったにも関わらず、知らない世代がいることに、私は驚愕と恐怖を覚えました。
この戦争を未来に語り継がねばならない…と強く思い、私達は一昨年より、アジア・太平洋戦争の戦争体験者にヒアリングを開始し、戦争に関する多くの文献や小説、映画を研究して来ました。
戦争は、今この瞬間も世界のどこかで起こっています。歴史を紐解き、検証しながら「なぜ人間は戦争をし続けるのか?どうすれば戦争を回避することが出来るのか?」と考える一方、「この世から戦争をなくすことは不可能なのかもしれない」と絶望に陥りそうになることもしばしばでした。
しかし、その度に「人類は皆、平和を希求しているに違いない」と思い直し、今を生きる私たちが、悲惨で愚かな人間の歴史を語り継ぐことで、この事実を認識した若者や未来に生きる人々に、同じ過ちを繰り返さないで欲しい…と言う願いを込めて、この作品を創作しました。
今後も、戦争体験者へのヒアリングと研究を続け、折に触れて、別の視点から舞台化していきたいと考えています。

キャスト紹介

橋詰孝博 塚田健太郎 青木由里 坂本真由美 夏目千草 金枝弘子 

新津正雄 鈴木一衣 矢嶋利菜 樋口広泰 冨田慶二郎 山ア裕也 伊藤沙織 松澤佑果 坂西佑香
宮内友也 小林ひかり 石田美優 佛円結希 菊池侑希

スタッフ紹介

作・演出 青木由里/衣装 北村幸子/音響・照明 NAGANO CLUB JUNK BOX
大道具・小道具・広報 劇空間夢幻工房/写真撮影 星斗/制作 金枝弘子

後援

長野県教育委員会・長野市教育委員会・信濃毎日新聞社・毎日新聞長野支局・朝日新聞長野総局・読売新聞長野支局
週刊長野新聞社・長野市民新聞社・SBC信越放送・NBS長野放送・株式会社テレビ信州・長野朝日放送株式会社
INC長野ケーブルテレビ・FM長野・FMぜんこうじ


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